日   時 平成17年11月12日(土)〜11月13日(日)
場   所 武雄温泉保養村・池の内湖周辺 池の内湖の地図情報
主   催 さが水環境フェア実行委員会
主催団体
(参加予定団体)
武雄保養村協力会・武雄温泉保養村会・佐賀水ネット六角川
佐賀県立宇宙科学館・武雄市内小中高校・ 他
後援団体
(参加予定団体)
国土交通省武雄河川事務所・佐賀県・佐賀県教育委員会・武雄市
武雄市教育委員会・各報道機関及び各放送局・ 他

T部(昼の部) 保養村池の内湖・堤がえし(湖の水を干す)イベント
平成17年11月12日(土) 13:00〜16:00 池の内湖周辺
1.地引網  2.魚とり 3.魚類調査(どんな魚が棲んでいる) 4.サイズ調査 5.解剖調査(何を食べている)
指導は宇宙科学館、各学校先生及び水ネットメンバー

当日の魚捕りの写真です。
この日捕れたブラックバスの最大55cmでした。
ブラックバスの数は7年前の時より減っていました。


ブラックバスを解剖し何を食べているか調べてみる


一番多く食べていたのはブルーギルでした。他にはエビ、ヤゴ、ワームなど。

そして誰もいなくなってしまった

ただ今回、県立宇宙科学館の先生より重大な問題提起がありました。

この池の内湖、ヘラブナ、鯉、ブラックバスの成魚は多く見られるが稚魚が極端に少ない。稚魚の殆どがブルーギル。非常に危険な状況になっているとのこと。

ブラックバスは魚を補食するが、卵は食べない。卵を食べるのはブルーギル。
ようするに、鯉、フナ、ブラックバスの卵をブルーギルが食べてしまう。その結果、一時的にこの池はブルーギルだけになってしまう。しかし、食べる卵がなくなるとブルーギルもいなくなってしまう。
なんにもいない池になってしまう可能性があるとのこと。
このような状況は、この池だけではなくブルーギルが生息する湖沼では起こりうると言うことです。




コッパグロもこのイベントに参加しました。

まず、なぜこの時期にこのようなイベントを行うのか?
実はこの池の内湖、農業用溜池です。現在は圃場整備が進み、この湖の水を農業用に使うことはあまりありません。

今では、観光及び釣りの湖になっています。稲刈りが終わり、田んぼに水が必要でない時期に本来の目的である農業用また湖の環境を守るため数年単位で湖の水を完全に干して、湖内の水を完全に入れ替える必要があります。

10月20日(予定)からしばらくの間は観光ボートは利用できません。
池の内湖名物、水上おしくらまんじゅう 池の内湖シンボル、白鳥


   

今回のイベントで一番気になったのが、池の内湖の魚を食すでした。
ブラックバス・鯉をおろしているところ
写真のブラックバスは小さいですが、大きいバスも使いました
池の内湖には、鯉、鰻、ワカサギ、ヘラブナ、マブナ、ブラックバス、ブルーギルなど数多くの魚が棲んでいます。
鯉、鰻は料理方法も解っているので問題ないのですが、ブラックバス等は誰もが食べたことがないとのことで事前に食してみました。
魚は事前に捕獲し1週間以上水にさらして泥抜きをしました。

武雄温泉保養村内のとある施設厨房に関係者が集まり、そこの調理長がブラックバスと鯉を3枚におろす。
「けっこう生臭いよ」と調理長。
「どれどれ」と臭いをかぐ。う〜ん生臭い。
「生で食えるんだろうか?」
「いや、インターネットで調べたけど駄目らしいよ。寄生虫がいるらしい」

※秋田でブラックバスの刺身を食べた女性の感染例が報告されています。ブラックバスの筋肉、内臓と頭部から日本顎口虫が検出されています。

   日本顎口虫症について (愛知県衛生研究所のHPより)



今回は、ブラックバス料理と鯉の洗い試食しました。

まず、上の写真の左が唐揚げ、真ん中上が天ぷら、下がフライ、右上がソティー、下が柚味噌焼きです。

下の写真の左上がニンニクなどの香辛料をきかした唐揚げ、下は上の写真と同じ柚味噌焼き、右は鯉の洗いです。

ブラックバスは食べてみると、生臭さもクセもない白身の魚でした。
身は見た目、スズキに似ていました。
ただ、あまりにも淡泊すぎる味のため、香辛料をきかせた料理では香辛料が勝ちすぎ本来の味が完全に消されてしまうと食した関係者の感想です。

今回の料理では柚味噌焼き、香辛料をきかせた唐揚げはボツとなりました。

他に、南蛮漬けなどもいいのではとの意見もありました。

当日までにはブルーギル料理とともにブラックバス料理も何品か考えると言うことで試食会を終了しました。


食べた関係者の感想は「ブラックバスは食べられる」とのことでした。

コッパグロも同感です。




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